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砂丘だけじゃない! ゆったり、のんびりな冬の女子旅 ― 鳥取(境港・米子・大山)のおすすめスポット

2019.02.05

女子旅におすすめ、鳥取の米子~大山エリア

みなさんは鳥取県にどんなイメージをもっていますか? 中国地方、ということは知っているけれど、観光スポットは鳥取砂丘くらいしか知らない……、そんな人もいるかもしれません。

日本海に面した鳥取県は、境港をはじめとする漁港からとれる新鮮な魚介や、おいしいお米や水も自慢。冬は松葉ガニも有名です。温泉や大自然の中でのレジャーも楽しめて、女子旅にもってこいの観光地なんです!

今回は、米子鬼太郎空港から境港〜大山エリアを中心に、編集部が実際に訪れた、おすすめのおでかけスポットをご紹介します。米子市、境港市から大山町、伯耆町といくつかの市町村をまたぐルートですが、車で巡るとあっというま! 山陰本線や伯備線を活用しても便利かもしれません。ぜひこちらのマップでチェックしてみてくださいね!

今回ご紹介するスポットはこちら

1.米子市「米子鬼太郎空港」東京から約1.5時間! 楽しみ満載の玄関口

鳥取の西の玄関口である米子(よなご)鬼太郎空港は、羽田空港から国内便でたったの1時間半。機内で雲をながめて少しうとうとしていたら、あっという間に着陸のアナウンスが流れてきました。

東に位置する「鳥取砂丘コナン空港」と、西の「米子鬼太郎空港」とふたつの空港がある鳥取県。どちらも県にゆかりのある漫画家のキャラクターを起用したユニークな名称となっていて、なんだか親しみを感じます。

空港に着いたら、漫画『ゲゲゲの鬼太郎』のキャラクターたちがお出迎え

米子鬼太郎空港へは東京からのほかにソウルや香港からの直行便もあり、外国人旅行客にも人気です。空港からは、山陰一の湯量を誇る「皆生(かいけ)温泉」で有名な米子まで車で約20分、市場や酒蔵などが集まる「境港(さかいみなと)」まで約15分と、観光地にも恵まれています。

まずは旅の移動手段となる車を借りに港内のレンタカー受付カウンターへ。場所は国際線到着口のすぐそばにあります。5社のレンタカー営業所が並び、手続きをしたら出口すぐの駐車場から直接車を借りられます。また、電車の場合は空港から徒歩5分の米子空港駅からの移動がおすすめです。

蛇口からカニのダシ?

空港の名物は、なんとカニのダシが出てくる蛇口! 鳥取県境港市は、ベニズワイガニの水揚げ量が日本一。本格的なカニシーズンに向けて、空港が期間限定で2019年2月28日まで実施しているイベントなのだそうです。

愛媛県・松山空港のみかんジュース、香川県・高松空港のうどんだしに並ぶ、鳥取県の新しい名物になりそう。あたたかいカニのダシが蛇口から出るなんて、ちょっと不思議でぜいたくな気分……!

※毎日11時から配布開始、先着6リットル(試飲カップ約100杯分)で、なくなり次第終了です

2.境港市「妖怪のまち」妖怪出没注意!? 水木しげるワールドを堪能

街灯に注目!

境港(さかいみなと)市は漫画『ゲゲゲの鬼太郎』の生みの親、漫画家・水木しげるさんのふるさとで、“妖怪のまち”とよばれています。

水木しげるロードのブロンズ像(鬼太郎と水木しげる先生)

駅前から150体以上の妖怪ブロンズ像が立ち並ぶ「水木しげるロード」をはじめ、「水木しげる記念館」、「妖怪神社」、そして交番や街灯まで、街全体が妖怪づくし。ユニークなお土産やスタンプラリーもあるので、妖怪たちをあちこち探して街歩きするのも楽しいですね。

ときどき街中に登場するおなじみのキャラクター。取材日もねずみ男があらわれ、記念写真のポーズを決めてくれました。

3.境港市「すし若」地元の海の幸が食べられる、人気の回転ずし

鳥取に来たら、日本海の新鮮な魚介を食べたいですよね。ランチでおすすめなのは、その日の朝に漁港で水揚げされたばかりの新鮮な魚介が並ぶ、回転寿司店の「すし若」。メニューのほとんどが一皿120円というリーズナブルな価格で食べられます。

開店時間にはまばらだった人も、お昼過ぎにはほぼ満席という賑わいぶりでした。観光客にも地元の人たちにも愛されるお店なんですね。

「今日は赤バイとバトウがおいしいよ!」と気さくなスタッフの方が声をかけてくれ、その日のおすすめを教えてくれました。

東京で食べるとなかなかのお値段のノドグロが120円で食べられるのもうれしい! アブラがしっかりのって、とろっとした濃厚な味わいでした。

回転ずしのレベルも高い鳥取。お腹いっぱい食べたいときの強い味方です。
席数は全130席と、ゆったり座れるので大人数で来ても安心ですね。

「お魚天国 すし若」店舗情報

境町市竹内団地81-4
電話番号:0859-45-9800
営業時間:平日11:00-22:00(LO21:30)※土・日・祝日は10:00-22:00(LO21:30)
定休日:なし

4.境港市の老舗酒蔵「千代むすび酒造」で日本酒づくりを見学&試飲

慶応元年(1865年)から続く、歴史ある老舗酒蔵「千代むすび酒造」。水木しげるロードに面した境港市の本店では、鳥取の自然がはぐくまれた地酒が買えるほか、蔵見学で蔵人(くらびと)さんたちの酒造りの様子を無料で見学することができます。

歴史あるこちらの酒蔵では、日本酒のみならず、焼酎や梅酒や甘酒などさまざまな酒造りに取り組んでいるそうです。見学では、精米や仕込みなどの酒造りの工程を、作業場を案内していただきながらわかりやすく説明してもらいました。

こちらの日本酒は、素材と工程にこだわり、機械化せずに職人さんの技術でつくられています。「人の手でつくっていることもあり、少しの条件の違いで味が変わってしまうんです。お酒は繊細な“生き物”なんですよね」と案内してくださった大山さん。

見学後は、千代むすび酒造で使用している酒米「強力」、「山田錦」の日本酒などを試飲。飲み比べてみると、同じ酒米でも精米歩合の違いなどで味わいが違うことがわかります。

女性におすすめなのは、数年前よりブームの甘酒。千代むすび酒造の甘酒は、砂糖を一切使わず米麹の自然な甘みだけでつくられているそうです。大山さんは、「これにバナナと豆乳をまぜるとおいしいんですよ」と教えてくれました。小瓶もあるので、お土産にもちょうどいいですね。

見学は毎日行っていて、最近は外国の方にも人気なのだとか。理解を深めることで、ふだんのお酒がもっとおいしく感じられそうです。

千代むすび酒造株式会社

鳥取県境港市大正町131
電話番号:0859-42-3191
営業時間:10:00-16:30
※見学は事前予約が必要です。
※蔵見学当日は、別の菌を蔵内に持ち込まないため、納豆とヨーグルトを食することはできません。
※お車の運転をされる方は試飲できません。
http://www.chiyomusubi.co.jp/syuzou_k/index.html

5.境港市「境港水産直売センター」海の幸がすぐ買える!

隣接された境港で水揚げされた新鮮な魚介が並ぶ「境港水産直売センター」では、松葉ガニや紅ズワイガニ、バイ貝など、鳥取ならではの活き活きとした旬の魚介が購入できます。
水木しげるロードから徒歩20分という近さなので、観光帰りに新鮮な魚介を調達して、宿に向かうのもいいですね。

16店が並ぶセンター内。売り場では、魚のプロのみなさんが、いろいろな質問に答えてくれます。カニの足に付いたタグで、水揚げされた場所の違いがわかるそう。

カニ専門店「渡辺」のお兄さん:「松葉ガニは2月ごろまでが旬だけど、今年は採る量が制限されているので、早めに来ていただくのがおすすめですよ! 紅ズワイガニは6月ごろまでが旬と、長い期間楽しんでいただけます!」

同じ敷地にある定食屋さんでは、鮮度抜群の海鮮丼や刺身定食などが楽しめます。男性3,000円、女性2,000円で紅ズワイガニの食べ放題にも参加できますよ!

境港水産物直売センター

鳥取県境港市昭和町9-5
TEL:0859-30-3857
営業時間:8:00-16:00
定休日:火曜休(一部店舗は火曜日も営業)

6.大山の世界遺産「大山寺」で雄大な自然を感じて

「神さまの住む」歴史あるお寺・大山寺

2018年で開山1300年を迎える、天台宗の格本山寺院である大山寺(だいせんじ)。古来「神さまの住むところ」と崇められ、かつては山にこもって修行をおこなう「修験道」にも使われた歴史のあるお寺です。

紅葉の時期は撮影スポットとしても人気ですが、冬場の雪景色に変わった幻想的な姿も魅力的です。山門を抜けたあとの大きな杉林が立ち並ぶ階段を歩くと、清々しい気持ちに。宿に泊まった翌朝のお散歩にもおすすめです。

本尊が地蔵菩薩だそうで、いたるところにお地蔵さまが立っています。素朴で愛らしいお地蔵さまに、話しかけたくなってしまいます。

宗教法人大山寺

鳥取県西伯郡大山町大山9
電話番号:0859-52-2158
入館時間:9:00-16:00
http://daisenji.jp/

観光案内所&カフェの複合施設で、ちょっと一息

大山寺の山道入口ににある観光案内所でパンフレットを集めたり、休憩したりしながら情報収集もするもの◎。二階のおしゃれなカフェ「KOMOREBITO」では、大山の景色を眺めながら、地元食材を使ったハンバーガーなどのメニューが堪能できます!

KOMOREBITO

鳥取県西伯郡大山町大山45-5
カフェ営業時間:11:30-16:00(土曜のみ11:30-日没まで)
https://www.komorebito.com/

7.大山町「だいせんホワイトリゾート」は海の見えるスキー場

冬の醍醐味といえばウィンタースポーツ。大山の斜面を使った広大なスキー場「だいせんホワイトリゾート」は、“海が見えるゲレンデ”がコンセプトで、ゲレンデから日本海の絶景をパノラマで見られます。国際、豪円山、中の原、上の原の4エリアと9つのコースで、初級者から上級者まで、多彩なバリエーションの遊び方を楽しめます。

山と海、両方の自然を感じられるスキー場は大山ならでは。美しい自然とともに滑走する爽快感はたまらないですね。

リゾート内には、自家焙煎のおいしいコーヒーが飲めるカフェ「田舎屋」や、地元の食材を生かしたレストラン「ロッジ大山」、ヘルシージンギスカン食べ放題(初夏~秋限定)で愛犬と同席できるテラスが人気の「豪円山ロッジ」などもあるようです。

だいせんホワイトリゾート

鳥取県西伯郡大山町大山
電話番号:0859-52-2315
リフト営業時間:8:00-17:00(土日祝:7:30-17:00)
https://www.daisen-resort.jp/

8.伯耆町「コウボパン 小さじいち」ふもとのパン屋さんでのんびりランチ

大山のふもと、伯耆(ほうき)町にある天然酵母のパン屋「コウボパン 小さじいち」。周りにお店などはなく、一本道にぽつんと佇む小さなお店ですが、遠方からお客さんが絶えず、にぎわう人気店です。

このお店を営むのは西村さん夫妻。だんなさまの公明さんがパンを焼き、工房とベーカリーショップの隣に立つカフェ「食べるところ」では、奥さまのあゆみさんによる酵母・発酵食品を使った週がわりのランチやパンプレートが楽しめます。

大山の麦「せときらら」のほか、国産の小麦をつかった自家製天然酵母のパンは、小麦粉と酵母と塩のみでつくられた、自然のおいしさをつめこんだおいしいパン。人気のパンはお昼ごろにはなくなってしまうので、早めに行くのが◎。

公明さん:「このお店を始めて12年。はじめは関西のどこかの都市にお店を出すつもりだったけど、たまたまご縁があってここに移住したんです。結果、野菜も水もおいしくて、大正解でした。素材のいいところでパンをつくるのが一番だと思っているので」

この日の週がわりプレート、「豆乳米粉の根菜グラタン」。添えられたパンはおかわりもできます

「食べるところ」でつくっているランチプレートの野菜なども、土地でとれた季節の野菜を使って、そのときに合わせてメニューを決めているのだそう。

晴れた日には、カフェの窓からは悠然とのびる大山をゆっくり眺めることができます。山小屋のようなおしゃれな店内も素敵ですが、看板犬が横でのびのびと遊ぶお庭でいただくのも気持ちよさそう。自然の中でのんびり体にやさしい食べものを味わう。ふだんと違う時間の流れを感じてリフレッシュしてみませんか?

帰りにはこのお店から車で6、7分ほどの場所にある植田正冶写真美術館(冬季休業)に立ち寄ってみてもいいかもしれません。

コウボパン 小さじいち

鳥取県西伯郡伯耆町金屋谷1713-1
TEL:0859-68-6110
営業時間:11:00-16:00
定休日:日・月・火
※1月~3月、店舗は冬季休業(休業期間中は米子・松江・関西などへ出店営業)

以上、おすすめの鳥取旅行プランのご紹介でした!
米子~境港~大山の旅、気になるスポットはみつかりましたか? 東京から1時間半。思った以上に近い鳥取県へ、ぜひ一度おでかけしてみてくださいね。

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※この記事は、2019年11月までおでかけメディア「haletto(ハレット)」で掲載されていた内容を、公式に転載したものです。

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